Chapter 1 of 2

くらがり

なすによしなき哀れさよ、

早や日数経て、今日の日も

暗がりわたる物おもひ。

水や空なる波の上に、

淋しくかゝる綾雲は、

やがて消ゆべき希望かや。

その希望もて吾が道は、

深海の底の青貝の、

螺線の中のゆきもどり。

物の幾度□貝□葉に、

灰色なせる涙もて、

悲哀の文字を印せしも、

暗き深みのみなぞこの、

声も言葉もかよわねば、

昨日も今日も、かくて暮れゆく。

Chapter 1 of 2