Chapter 1 of 1
Chapter 1
あらゆる所有の王国に呪いあれ
*
万民平等なる母体の胎児たりし時
卿等に所有の観念の兆せしや否や
我古代より現代に至る
社会の変遷による人々の苦悩は
個人があやまれる自由の曲訳により
所有の観念のあやまれる故なりと断ずるなり
*
自由とは何ぞや
*
あらゆる個人の所有を許さざる万民平等の時
神人等が私慾の一点も加えられざる処
これあるのみ
*
我ここに按ずるに
所有の生みなせる処の
社会の空中に燦然たる
電波線前面に
大玻璃板を設らえ
これを中断せずんばあるべからず云々
我拙なき咏嘆を東京の詩人凉木優輝兄におくる――
●図書カード