Chapter 1 of 1

Chapter 1

あらゆる所有の王国に呪いあれ

万民平等なる母体の胎児たりし時

卿等に所有の観念の兆せしや否や

我古代より現代に至る

社会の変遷による人々の苦悩は

個人があやまれる自由の曲訳により

所有の観念のあやまれる故なりと断ずるなり

自由とは何ぞや

あらゆる個人の所有を許さざる万民平等の時

神人等が私慾の一点も加えられざる処

これあるのみ

我ここに按ずるに

所有の生みなせる処の

社会の空中に燦然たる

電波線前面に

大玻璃板を設らえ

これを中断せずんばあるべからず云々

我拙なき咏嘆を東京の詩人凉木優輝兄におくる――

●図書カード

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