Chapter 1 of 60

八月三日

晴。

絶食、私は絶食しなければならない、食物がないといふ訳ばかりでなく、身心清掃のためにも。――

せめて今日一日だけでもすなほにつつましく正しく暮らしたいと思ふ、その日その日――その時その時を充実してゆくことが一生を充実することである。

黙々読書、おのれに籠つておのれを観た、労れると柴茶をすすつた……

今日も午後はおこぼれ夕立があつた、めつきり涼しくなつて、夜明けは肌寒くさへ感じた、夜無水居を訪ふ。

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