Chapter 3 of 39
からす
からす。
地獄の鳥。
月さえわたる庭にきて
蝉をな追ひそ。
合歓の葉は今しづかに眠り
合歓の花に露はかゞやく。
かなで続けし夏のしらべに
蝉はつかれていこへるを。
からす。
地獄の鳥。
汝飢ゑなば泥海の
干潟あさりて
くされしものを啄め。
月夜の庭には
あかるき夏のあらゆる草木
その影もろともにいこへるを。
去れ。去れ。
からす。
地獄の鳥。
STYX の河辺はるかに。
からす。
地獄の鳥。
月さえわたる庭にきて
蝉をな追ひそ。
合歓の葉は今しづかに眠り
合歓の花に露はかゞやく。
かなで続けし夏のしらべに
蝉はつかれていこへるを。
からす。
地獄の鳥。
汝飢ゑなば泥海の
干潟あさりて
くされしものを啄め。
月夜の庭には
あかるき夏のあらゆる草木
その影もろともにいこへるを。
去れ。去れ。
からす。
地獄の鳥。
STYX の河辺はるかに。