Chapter 7 of 39
小春
小春の空の晴れつゞき。
返りさく山吹に蝶も舞ふなり。
いつはりの初夏。
去りゆく秋の名残り。
やるせなき思出の痕。
さめたる夢の消え行くかげ。
皆一瞬のまぼろしとは知れど
虚無のさびしさには優るべし。
されば堪へ難き悔と未練の苦しさも
われには嬉しわれにはいとし。
かへらぬよろこびの名残とおもへば。
小春の空の晴れつゞき。
返りさく山吹に蝶も舞ふなり。
いつはりの初夏。
去りゆく秋の名残り。
やるせなき思出の痕。
さめたる夢の消え行くかげ。
皆一瞬のまぼろしとは知れど
虚無のさびしさには優るべし。
されば堪へ難き悔と未練の苦しさも
われには嬉しわれにはいとし。
かへらぬよろこびの名残とおもへば。