Chapter 1 of 1
Chapter 1
青空の梯子
原民喜
二階の窓に桜の葉が繁って、彼は中学を休んだ。曇った朝の空が葉のむかふにあった。雀が囀った。
怠けものはさきになって困るぞ、と誰も云はないが云ふ。それがちりちりと迫った。
彼は左官になって一生懸命高い梯子を登り降りする姿を夢みた。懐中時計の字のない部分は白かった。
正午前である。空がすっかり晴れて来た。
青空の梯子
原民喜
二階の窓に桜の葉が繁って、彼は中学を休んだ。曇った朝の空が葉のむかふにあった。雀が囀った。
怠けものはさきになって困るぞ、と誰も云はないが云ふ。それがちりちりと迫った。
彼は左官になって一生懸命高い梯子を登り降りする姿を夢みた。懐中時計の字のない部分は白かった。
正午前である。空がすっかり晴れて来た。
무료 회원가입하면 지금 바로 이어서 읽을 수 있어요.