Chapter 1 of 25

一八九六年

ミュンヘンに出づ。既に「人生と小曲」(Leben und Lieder, 1894)「家神奉幣」(Larenopfer, 1896)等の詩集を出版せしも未だ世間の視聽を集めるに足らず。それ等の詩風は概ねスラヴ民謠風のものなり、又ハイネを思はしむるもの少からず。この頃丁抹の作家ヤコブセンの作品を知りて私淑す。

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