Chapter 1 of 1

Chapter 1

ことことと行く汽車のはて

温石いしの萱山の

上にひとつの松ありて

あるいは雷にうたれしや

三角標にまがへりと

大上段に真鍮の

棒をかざしてさまよへり

ごみのごとくにあきつとぶ

高圧線のま下にて

秋をさびしき白服の

酒くせあしき土木技手

いましも汽車を避け了へて

こなたへ来るといまははた

急ぎガラスを入りにけり

●図書カード

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