Chapter 1 of 10
羊飼いの女 アリス・メネル
歩む彼女――わが喜びの貴婦人――
群れ従える羊飼いの女よ。
率いる羊は内心そのもの。純白に保ち、
転げ落ちぬよう護っている。
花かぐわしい丘にて羊に餌をやり、
抱き寄せては寝入らせる。
めぐる彼女――母なる丘と明るくも
暗い谷間を、危なげなく深く。
宵にはあのあたたかいふくらみのうちに
清らかな星々が出でることだろう。
歩む彼女――わが喜びの貴婦人――
群れ従える羊飼いの女よ。
見失わぬ彼女――そのささやかな想いを抱き、
晴れ晴れと走り抜け跳び越えてゆく。
いと思慮深く善良だからこそ
魂を揺るがせまいとする彼女。
歩む彼女――わが喜びの貴婦人――
群れ従える羊飼いの女よ。