Chapter 1 of 27

歌の話について

この度、高濱虚子さん・柳田國男先生と御一しょに、この一部の書物を作ることになりました。その高濱さんの御領分の俳句と同樣に、短歌といふものは、ほんとうに、日本國民自身が生み出したもので、とりわけ、きはめて古い時代に、出來上つてゐたものであります。さうして、それが偶然、私の先生でもあり、またあなた方のこの文庫におけるおなじみでもある、柳田國男先生がお書きの諺の成り立ちとも、原因が竝行してゐるのは、不思議な御縁だとおもひます。

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