Chapter 1 of 1

Chapter 1

記念のための瀬戸焼の盃、

淋しい日の慰めに、とり出して、

泡盛をつぐ。

器の色も影も変らない、

酒の味ひも、

あゝ思出多き記念の盃。

底に沈んだ私のふけた顔、

ひよつとのぞくと、

思はず手掌がふるへた。

記念のための瀬戸際の盃、

私は君を手にして、

喜びと悲しみの二つ味ふ。

●図書カード

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