Chapter 1 of 1

Chapter 1

ポプラの梢の空高く大空を指さして厳かな聖き自然の力を表わす幹はだの荒くれた並木の下にヘブライ文化の主流であるキリスト教の教会堂が建っている私は毎日その近くを過ぎるそして神秘な古典の物語りを思い出し、ありし昔の日の幾多重ねた争闘の人間に与えし歴史を憶う……人間と言う極まりない霊魂の所有者はかくして永遠に血を浴びて闘わねばならないか宇宙の覆滅人類の滅亡ああその日までどんな歴史を作るであろう今朝公会堂の前にはこすばかり疲れしけものの野心なき眠りの如くにほんのりと軟かな雪が積もっていたそして未だ誰も蹴散らしたものもなく純白なよどみのない曲線を持ったそれこそここにはふさわしい聖らかな美しさがあった

●図書カード

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