Chapter 1 of 4
序
『ホトトギス』五百号の記念に出版するのであって、従って五百句に限った。
この頃の自分の好みから言えば、勢い近頃の句が多くならねばならぬのであるが、しかし古い時代の句にもそれぞれの時代に応じて捨てがたく思うものもあるので、先ず明治・大正・昭和三時代の句をほぼ等分に採ったことになった。
範囲は俳句を作り始めた明治二十四、五年頃から昭和十年まで、即昭和十一年十一月二十日に出版した『句日記』の句までとしたので、その後の句はこの集には洩れている。
昭和十二年五月二十七日『ホトトギス』発行所高浜虚子