Chapter 1 of 1
Chapter 1
銅色の工夫等は
「くわつと」輝く夏の日を
背中にうけつ十数人
えいや声してほそ長な
轆轤にかけし石砕器
高くおとせば、水煙――
四方に雨ふり――魚死せり。
見よまたかなた住吉の
岩にひそます、恐ろしき、
ダイナマイトの導源に
妖の火つとふ荒男――
見る、見る、岩は砕かれて
自然の富もほろびゆく。
いざひとめぐりやすまんと
木蔭に集ひ仰向きに
身を横たふる荒男ども。
滅びゆきたる数々に
代ふべき石にいたづらに
入江に高く堆かれて
人は夕にあこがれぬ。
●図書カード