Chapter 1 of 1

Chapter 1

黄菊はすでに散つてしまつた

漕手よ

船路を遠くかへつてくる時

さびしい海鳥はますとに飛びかひ

日は憂鬱の浪にただよふ。

漕手よ

はや君の家の窓に燈火はつけられ

妹はひとり庭にたたずむ

漕手よ、祈祷せよ。

●図書カード

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