Chapter 1 of 103

七四四  病院

一九二六、一一、四、

途中の空気はつめたく明るい水でした

熱があると魚のやうに活溌で

そして大へん新鮮ですな

終りの一つのカクタスがまばゆく燃えて居りました

市街も橋もじつに光って明瞭で

逢ふ人はみなアイスランドへ移住した

蜂雀といふ風の衣裳をつけて居りました

あんな正確な輪廓は顕微鏡分析の晶形にも

恐らくなからうかと思ふのであります

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