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海潮音
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海潮音
上田敏
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译文 Pagera AI
原文 Public Domain
Chapter 10 of 56

夢       シュリ・プリュドン

夢のうちに、農人曰く、なが糧をみづから作れ、

けふよりは、なを養はじ、土を墾り種を蒔けよと。

機織はわれに語りぬ、なが衣をみづから織れと。

石造われに語りぬ、いざ鏝をみづから執れと。

かくて孤り人間の群やらはれて解くに由なき

この咒詛、身にひき纏ふ苦しさに、みそら仰ぎて、

いと深き憐愍垂れさせ給へよと、祷りをろがむ

眼前、ゆくての途のたゞなかを獅子はふたぎぬ。

ほのぼのとあけゆく光、疑ひて眼ひらけば、

雄々しかる田つくり男、梯立に口笛鳴らし、

具の木もとゞろ、小山田に種ぞ蒔きたる。

世の幸を今はた識りぬ、人の住むこの現世に、

誰かまた思ひあがりて、同胞を凌ぎえせむや。

其日より吾はなべての世の人を愛しそめけり。

Chapter 10 of 56
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