Chapter 1 of 1

Chapter 1

ひとあし踏みて夫思ひ、

ふたあし國を思へども、

三足ふたゝび夫おもふ、

女心に咎ありや。

朝日に匂ふ日の本の、

國は世界に唯一つ。

妻と呼ばれて契りてし、

人も此世に唯ひとり。

かくて御國と我夫と

いづれ重しととはれなば

たゞ答へずに泣かんのみ

お百度まうであゝ咎ありや

(明治三十八年一月「太陽」)

●図書カード

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