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人を呪わば
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人を呪わば
国枝史郎
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译文 Pagera AI
原文 Public Domain
Chapter 3 of 3

三

お君不機嫌に独言を云う。

「あの人なんだか可哀そうだから、今夜呼んで太田の話を、ぶちまけて話してやった上、すぐに暮らしに困るようなら助けてやろうと思ったんだが、女から送った十円ばかりの金を、送り返してよこすような、そんな正義派の男なら、妾、見返ってもやりゃあしない」

×

こうして三ヶ月経過する。

A新聞社の編集局。

社会部長顔をしかめ、太田に向って小言を云う。

「近来書く物がひどく不味い。本来名文家じゃあ無いんだがそれでも三ヶ月前までは、活気のある文章が書けたのに。君一体どうしたんだい?」

太田心中で嘆息する。「競争相手を追っ払うのも、考えて見れば可し悪しだ。……一條の奴が居た頃には、負けまいと思って書いたので、活気のある文章が書けたらしい」

×

「爾今出社に及ばず候」

太田の受け取った辞令である。

「穴を二つ掘ったってものさ」

●図書カード

Chapter 3 of 3
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