Chapter 10 of 14
『この子』
この作、明治二十九年一月の「日本之家庭」に載つた。
『雪の日』『軒もる月』で試みた獨白體を、さらにこの作では口語をもつて行つてゐる。かの女の作品中、唯一つの口語をもつて書かれた小説である。が、殘念なことに、かの女はその口語をほんたうによくこなし切つてゐない。
それにしても、かの女が、どうしてかうしたものを書いたか?
われ/\はこれを讀んで若松賤子の飜譯をおもひ出すのである。
この作、明治二十九年一月の「日本之家庭」に載つた。
『雪の日』『軒もる月』で試みた獨白體を、さらにこの作では口語をもつて行つてゐる。かの女の作品中、唯一つの口語をもつて書かれた小説である。が、殘念なことに、かの女はその口語をほんたうによくこなし切つてゐない。
それにしても、かの女が、どうしてかうしたものを書いたか?
われ/\はこれを讀んで若松賤子の飜譯をおもひ出すのである。