Chapter 1 of 1

Chapter 1

カアテンのかかったガラス戸の外で

郊外電車のスパァクが お月さんのウィンクみたいだ

大きなどんぶりを抱くようにして ぼくは食事をする

麦御飯の湯気に素直な咳を鳴らし どぶどぶと豚汁をすする

いつくしみ深い沢庵の色よ おごそかに歯の間に鳴りひびく

おや 外は雨になったようですね

もう つゆの季節なんですか

●図書カード

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