Chapter 3 of 90
八月四日
晴、緑平居。
朝やうやく解放されて帰宿、おかみさんが気の毒がつてくれる、ほんたうに馬鹿らしい出来事だつた。
十時、関門海峡を渡る、一杯ひつかける、一時緑平居着、腹から安心して御馳走になる、腹も空つてゐたので、奴豆腐を二丁までも頂戴した。
夜はラヂオを聞きレコードを聞かせてもらつた。
長い長いトンネルをぬけて炎天
廃坑
日ざかりの煙突また煙吐いてゐる
けふは誰か来てくれさうな昼月がある
親船子船すずしくゆれてゆく
非常時色
古い葉新らしい葉七夕の竹は立て
晴、緑平居。
朝やうやく解放されて帰宿、おかみさんが気の毒がつてくれる、ほんたうに馬鹿らしい出来事だつた。
十時、関門海峡を渡る、一杯ひつかける、一時緑平居着、腹から安心して御馳走になる、腹も空つてゐたので、奴豆腐を二丁までも頂戴した。
夜はラヂオを聞きレコードを聞かせてもらつた。
長い長いトンネルをぬけて炎天
廃坑
日ざかりの煙突また煙吐いてゐる
けふは誰か来てくれさうな昼月がある
親船子船すずしくゆれてゆく
非常時色
古い葉新らしい葉七夕の竹は立て