Chapter 1 of 1

Chapter 1

何と物酷いのです

此の夜の海は

――天才の眉毛――

いくら原稿が売れなくとも

燈台番にはなり給ふな

あの白ッ、黒い空の空――

卓の上がせめてもです

読書くらゐ障げられても好いが

書くだけは許して下さい

実質ばかりの世の中は淋しからうが

あまりにプロパガンダプロパガンダ……

だから御覧なさい

あんなに空は白黒くとも

あんなに海は黒くとも

そして――岩、岩、岩

だが中間が空虚です

●図書カード

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