Chapter 1 of 1

Chapter 1

色白の姉に具されて。今日もまた昔談や。

あれいま。逍遙うんじて歸る山路。

遠音に渡るかほととぎすの。

つみとりてそぞろ心や

くちづけさはに

願ふは君が髮ぐさ飾るやさし七草。

あかつきや破れし鐘樓に。肩ねびし人と登りぬ

見よ君。指ざす方に日は出らめ。

ああかの野路こそいと戀ひしや。

行きずりの小草の中に。床し小扇

誰がすさみぞや

これ優しぐさ『秋の恨み』と。

●図書カード

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