
大隈重信 · Japanese
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大隈重信 · Japanese
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Original (Japanese)
人生百般の事の中、およそ政治ほど面倒なものはない。恐らく人間の仕事のあらゆる仕事の中にて、政治は最も困難なる事業の一つであろうと思う。全体、政治の術……予は学問とは言わぬ、術というが、政治の術はすべて国民の政治的心理の上に、人の心の上に働く術である。術にはいろいろあるが、この術の中で最も困難なる術の一つであると思う。これを平易に説明すると、たまたま何か功を為すことがあると、人の嫉妬心を招く。人間には嫉妬心の多いもので、ことに政治上に現れる嫉妬というものは最も甚だしい。この嫉妬があるために政治の進歩になるのか知れぬが、なかなか嫉妬が多い。手柄をするときっと嫉妬が起る。それから少し蜘していると、あれは意久地がないといい、たまたま少しやり損なうと直ぐにこれを責める。なかなかむずかしいものである。

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