小川未明
小川未明 · Japanese
No translation yet. Request one to move it up the queue.
小川未明 · Japanese
First paragraph preview
Original (Japanese)
よっちゃんは、四つになったばかりですが、りこうな、かわいらしい男の子でした。 よっちゃんは、毎日、昼眠をしました。そして、たくさんねむって、ぱっちりと目をあけましたときは、それは、いい機嫌でありました。 「チョット、チョット。」といって、よっちゃんの頭の上から、このとき呼ぶものがあります。よっちゃんは、ぱっちりした目を上に向けますと、茶だんすの上にのせてあった、目ざまし時計が、いつもの円い顔をして、にこにこ笑っているのでありました。 よっちゃんは、いつもおなじところに、じっとしている時計をば不思議そうにながめていました。たまには、歩いて、ほかへ動きそうなものだとおもったからです。 だまって見ていると、時計が、 「チョット、チョット。」と、おなじいことをいっています。 よっちゃんも、時計を見上げて、にっこり笑いました。 「うま、うま……。」といって、かわいらしい手をあげて、時計の方へさし出しました。けれど、時計は、お菓子をくれませんでした。やはり、笑っているばかりでした。よっちゃんは、じつに、さびしくなって、泣き出しました。すると、お母さんが、あちらから、あわてて駈けてきました。 「よっ
小川未明
Translation status
WaitingLog in to request a translation.
Frequently asked questions
Yes — completely free. This book is in the public domain, so Pagera offers the full text without payment or account requirement. Pagera is funded by advertising.
Free to read
Start reading immediately — no signup required. Create a free account for more books and features.