小川未明
小川未明 · Japanese
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小川未明 · Japanese
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Original (Japanese)
田舎のおばあさんから、送ってきたりんごがもう二つになってしまいました。 「政ちゃんなんか、一日に三つも、四つも食べるんだもの。」 「僕なんか、そんなに食べやしない。勇ちゃんこそ三つも四つもたべたんだい。」 二人は、いい争いました。そして、残った二つのりんごを、どちらが大きいか、めいめいでにらんでいました。 一つは、いくぶんか大きいが、色が青かったのです。一つは、小さいが、赤くて美しく見えました。 「僕、この大きなほうを取ろうや。」と、弟の政ちゃんが、すばしこく手を出して、大きなりんごを握ろうとしました。 「それは、おれのだい。」 兄の勇ちゃんは、政ちゃんの小さな手でつかんだ、りんごを奪ってしまいました。 さあ、たいへんです、二人は、そこでつかみ合いがはじまりました。畢竟、年の少ない政ちゃんは、かないませんでした。 「お母さん、僕のりんごを兄さんが奪ってしまったんですよ。」 泣きながら、政ちゃんは、お母さんのところへ訴えてゆきました。 「うそですよ、お母さん。僕は、大きいから、大きいのを取ったのです。政ちゃんは、小さいから、小さいのを取るのがあたりまえなんですね。」と、勇ちゃんは、つづい
小川未明
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