グルモンレミ・ドゥ
グルモンレミ・ドゥ · Japanese
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グルモンレミ・ドゥ · Japanese
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Original (Japanese)
樹々に落葉のある如く、月日にも落葉がある。無邊のあなたから吹いて來る音無の風は歳月の樹々を震はせて、黄ばみ戰く月日をば順々に落してゆく。落ちてどこへ行くのだらう。黄ばみ戰く木の葉はどこへ行くのだらう。言ふまでも無く、それは自然が歳々の復活を營むあの大實驗室へ行くのだ。それがまた新に青くなつて、一樣になつて、歸り來る時、葉の裁方にまで變が無い、白楊の葉は心の臟、橡の樹のは掌、篠懸の樹のは三叉の鋒の形だ。然しあの黄ばんで、戰いて散りこぼれた月日の落葉は一體どうなつたのだらう。遠い、遠い、未知不可思議のいかなる世界へ、永久に持ちゆかれて了つたのか。誰もこれを復見たことが無いからだ。なるほど、年々の若葉ともいふ可き新の月日、また世に出ない月日、待受けぬ月日、意外の月日、好になる月日、恐しい月日は歸つて來ても、過ぎた昔の親みのある、願はしい、待受けてゐるあの月日は戻つて來ない。年々歳々の木の葉の方は、たとひ、われらが認め得ないとても、必らず再び立歸る。 然り、これも月日である。始あり、終あり、光あり陰あつて、闇に生れ、闇に消えゆく。たしかに月日だ、然し同じものではない。其頬笑も顰め顏もてんで違つ
グルモンレミ・ドゥ
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