田山花袋 · 일본어
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원문 (일본어)
今月は久し振で月評をする気になつた。成るたけ落ちついた静かな心持でやつて見たいと思ふ。 一番先きに読んだのは、「中央公論」に出てゐる藤村千代の『ある女の生活』であつた。私はこの人のものは余り沢山読んでゐなかつた。唯ひとつ淡墨色の何とかいふものを読んだだけだつた。その時も才能がある人だとも思はなかつたけれども、女としては思ひ切つたことを書く一人だと思つた。何だか腐つた溝のにほひでもかぐやうな気がした。しかしそれはわるい意味ではない。『ある女の生活』も矢張さうしたものの一つといつてよかつた。何処かあらはし方に奇抜な、表現的なところはあるが、それはよいと思ふが、余りに溝をかき廻しすぎはしないか。それもかき廻す価値があるならよいが、何もありもしない溝をかき廻してはゐないか。それに、表面は突込んであるやうに見えてゐるけれども、存外本当のことは少いやうに私には思へた。事実としても本当の事実でなくて、作者がわざとかういふ風にしたといふやうな気がした。それは何故だらう? 作者がこの惨めな事実の上に立つことが出来ないためではないか。芸術としては、無論即いてゐることは必要だが、しかもあまりに惨めさを惨めさ
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田山花袋
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