豊島与志雄 · 일본어
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원문 (일본어)
むかし、関東地方を治めてゐた殿様がありまして、江戸に住んでゐられました。その殿様が、病気にかかられて、いろいろ手当をなさいましたが、病気はおもくなるばかりで、いつ亡くなられるかわからないありさまとなりました。 家来たちはたいそう心配しました。ことに、江戸から遠いところにゐる家来たちは、殿様のごやうすがよくわからないので、ひどく心をいためました。 秩父のおくにゐました秩父の司も、たいへん心配しまして、ある日、三峰山の中に、三峰の法師をおとづれました。この三峰の法師といふのは、祈りのみちにくはしく、またいろいろな薬にもくはしいとの、評判のたかい人でした。 秩父の司は三峰の法師にたのみました。殿様のご病気がなほるやうに、お祈りをしていただきたいし、また、お薬をととのへていただきたいと、たのみました。 「七日の間お待ちください。」と三峰の法師はいひました。「七日かからなければ、私のちからではどうにもなりませぬ。」 「それでは、八日めには、かならずととのへていただけますね。」 「承知いたしました。」 その約束で、秩父の司はいくらか安心しました。けれど、七日の間が待ちきれないやうな思ひでした。江戸
豊島与志雄
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