新渡戸稲造
新渡戸稲造 · Japanese
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新渡戸稲造 · Japanese
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Original (Japanese)
国際聯盟というものに就ては分ったようで分らぬものが多い。英国は聯盟を創設する当時、あれほど熱心に主張した国でありながら、同国人中にはいまだにその性質を充分に理解せぬものが多い。国際聯盟の本場ともいうべき瑞西のジュネーヴに於てさえもこれを知らぬものが多いのであるから、日本では分ったようで分らぬものの多いのは不思議でない。 国際聯盟とは英語のリーグ・オブ・ネーションスまたは仏語のソシエテ・デ・ナチヨンを翻訳した言葉で、我国には全く新しいものである。数多の国がその代表者を出して共通的に利害関係あることを討議し、国際正義の確立、世界平和の助成、人類協力の増進という三大使命を行わんとするものである。これを国家の機関に譬えれば議会の如く、万国のための議会のようなものである。詩人が歌った The Parliament of men 即ち The Federation of the World が実現されたものである。代表を送る国は年々に増加し、聯盟規約の作られた時は原聯盟国が三十二国、加盟を招請せられた国が十三国で、米国大統領は聯盟創設の主張者でありながら、議会が規約を批准せなかったから合計四十四国
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