ホワイトフレッド・M
ホワイトフレッド・M · Japanese
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ホワイトフレッド・M · Japanese
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Original (Japanese)
サックビル・メインはまだしらふで、相客もほぼそうだった。モーニントン・アームズ・ホテルの大理石時計が時を刻んでいる。メインは長年の酒びたりでも、領主の雰囲気を失ってない。でも領主に必要な領地はとっくに失くしていた。 夕餉の礼儀作法も失ってない。丁重に讃えた夕食は、相客カブア公爵が旅行中にもてなしてくれたものだ。ワインなどこれ以上望めないほどだった。 相客のカブア公爵が完璧な英語で言った。 「嬉しいですな。また会えて。ナポリで最後に会ったのは何十年も前でしたな」 メインはすっかり忘れていた。自分の記憶より公爵がずっと信頼できる。メインの知ってることは公爵が述べた時分、ナポリにいたことだけだった。 相客のカブア公爵は初老のだて男、目が細く、滑稽なほどピンと口ひげを伸ばしている。眼鏡越しにうなずいて言った。 「楽しかったですな。二十年も前か。全くだ。でも昨夜ビリヤード室で君を見たとき、すぐ分かったよ。近頃どんな馬を走らせているんだい」 メインが相好を崩した。弱点を突かれてしまった。家族崩壊元凶の放蕩息子を溺愛する母親のように、まだ競争馬にご執心で、それが破滅の原因だった。 「すっかり落ちぶれ
ホワイトフレッド・M
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