ホワイトフレッド・M
ホワイトフレッド・M · Japanese
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ホワイトフレッド・M · Japanese
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Original (Japanese)
アストリア大使主催の園遊会が開かれ、ほとんどの招待客が居残っていた。大多数の目的は若きモンテナナ国王に拝謁するためだ。おおむね、モンテナナ国王は期待に応えた。 常に紫雲のように恋愛の香りが漂う王宮、それがいや増したのはモンテナナ国のフリッツ王が西洋で后を探すと公言したからだ。ご存知のようにモンテナナ国は小国、ロシアとトルコの間に位置する。あとは山がち、風光明媚、最貧国、時々革命の機運に晒される。 だが賢い行政官が、なんとか国家をうまく統制し、国王の専用財布に年二十五万ポンド程、補充していた。国王の自慢は陸軍が二万人、海軍が老朽巡洋艦三隻、旧式小型砲艦二隻だが、こんな厳しい時代では世の常として、かなり有望な玉の輿である。 あとは美男、ひげを剃り、少年のようで、見かけはオクスフォード出かケンブリッジ出の弁護士といった面持ちで、怪奇な国王とか、ぞっとする首狩族の末裔じゃない。 フリッツ王の訪英目的が知れた途端、多くの令嬢が心躍らせ、ほとんどの欧州大使が少し動揺した。だって結局の所、モンテナナ国とは利害関係があるし、国際会議で幾度も争いの元になったからだ。 慣例に従い、国王は一人で来ていない。
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