ホワイトフレッド・M
ホワイトフレッド・M · Japanese
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ホワイトフレッド・M · Japanese
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Original (Japanese)
やせ細った褐色の手はぼろきれのようにしおれ、その手でドレントン・デンが飲んだキニーネは普通の人なら発狂する。 デンが歯を食いしばりながら、 「マダガスカルへ誘い込んだ男に破滅を。従軍記者で連れてきたくせに、ろくな戦争もなければ、記事を送る機器すらない。熱病にかかったら、平然と海岸へ送り返せだと」 レバ大尉が案じてぶるった。ドレントン・デンをパリから誘い、タマタブで生々しいことが起こると、まことしやかに口約束した張本人だ。 レバ大尉がおずおず、 「百六十キロメートルぽっちだよ」 ドレントンがうめいて、 「百六十キロだと。熱病が治ってもこの先、何もすることがない。来た道は戻れん。カナカ族の小僧どもがどうやってタラへ連れて行くか、さっぱりわからん」 「でも、デンさんはここに居られない」 「ああその通り。一番いいのは海岸へ戻ることだ。しかも敵対部族を突っ切る。噂ではハマ族の酋長は女で、パリ製のガウン服を着て、専用シャンペンを取り寄せるってのは本当か」 レバ大尉が歯を見せ、目の覚めるような笑顔で、 「そのようですよ。覚えておられるかな、あのハマ族のすごい女を。サビナとかいったが、二年前ムーラン・
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