槙村浩 · 일본어
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원문 (일본어)
或所に一人のおどり子がありました。大へんおどる事が上手でした。或日お父さんに向って「お父さん、私はこれから月世界をまはって来たいと思ひます、どうかやって下さい」と云ひますとお父さんは「よし/\では行ってこい」といひます、おどり子は大さう喜んで「では行って参ります」と北をさして出かけました。だん/\行きますと、にぎやかな都へ来ました。田舎育ちのおどり子はこの有様に全くおどろいてしまひました。少し向ふへ行きますと王様のお城がありました。其の門の所に一つのはりふだが出て居ます、それには、かう云ふ事が書いてありました、「此の度西の国より来れる一人の勇士あり、此の者天下無双の者との名高し、如何なる人にても此の者とし合して勝ちし者には此の国の半分と姫をあたへ、王死せり後は王に即く事を得」おどり子は之を読んでしまってから其のそばの木の根に腰をかけ一人考へこんで居ました。やがて夜になりました。すると木の間をぬふて東の方へ烏が何十羽も飛で行きます。「ハテナ――おかしいぞ」おどり子はこう思ってコッソリ其のあとをつけて行きますと廣い/\野原へ出ました。こゝまで来ると烏共は皆大きな声で「カア/\」と鳴きますと
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槙村浩
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