市島春城 · 일본어
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원문 (일본어)
版書版本は文化の生んだ華で、昔は或る階級の外見ることが出來なかつたものである。この華の咲かない前の吾等の遠い祖先などは夢にも版本を知らずに墓に入つた。出版が出來てからも地方のものなどは全く知らなかつた時代もある。今は婦女小兒の娯樂用に澤山の繪本があるが、或る時代には貴族の家でも、お伽草子は筆寫のものであつた。平安朝には既に版書が行はれた頃だが、版書は幾んど寺院の摺經に限られてゐた。源氏物語を書いた紫式部などは、石山寺で版經は見たでもあらうが、己れの筆作に係る大部の小説が、後世版刻されようなどとは夢にも期さなかつたであらうと想像されるが、出版が盛んになつた後の世には、幾十囘もこれが板に刻されて教科書ともなり、その注釋、その評論、その拔萃等の末書が幾百に及んでをることを式部を地下に起して見せたらどんなに驚くことであらうか。 書物が如何に文化に大切であつても、それが衆庶の眼に觸れないでは、文化に餘り裨益する所がない。出版はその傳播の方便であることは、ラヂオが思想の傳播機關であると同樣で、出版を知らない國土には文化は無いとも言ひ得るのである。隨つて日本の出版の歴史は取りも直さず日本の文化史であ

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