薄田泣菫 · 일본어
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원문 (일본어)
1・7(夕) 犬養木堂の刀剣談は本紙に載つてゐる通り、なかなか通なものだが、その犬養氏を頭に戴いてゐる国民党が鈍刀揃ひの、加之に人少なであるのに比べて、犬養氏が秘蔵の刀剣は、いづれも名剣づくめで、数もなかなか少くなかつた。 そんな名剣も貧乏神だけは何うにも出来ないものと見えて、犬養氏は最近和田維四郎氏の取持で、所蔵の刀剣全部を根こそぎ久原家へ売渡す事に定めた。それと聞いた犬養夫人が眼頭に涙を一杯溜めて、 「三十年もかゝつて漸と溜めたんですもの、私には子供のやうにしか思へません。せめて一本でも残して置きたいもんですね。」 と言ふと、犬養氏は狼のやうな頭を厳く掉つた。 「私が一本でも残してみなさい。世間の人達は、犬養め一番好いのだけ一本引つこ抜いて置いた。狡い奴だと噂をするだらうて。」 と、てんで相手にしなかつた。 刀剣はその儘引つ括めて久原家の土蔵に持込まれたが、流石に三十年の間朝夕手馴れたものだけに、犬養氏も時々は思ひ出してついほろりとする。国民党の脱会者だつたら、思ひ出す度に、持前の唐辛のやうな皮肉を浴びせ掛けるのだが、相手が刀剣であつてはさうも出来ない。 それ以来犬養氏は、刀剣が恋

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