林芙美子 · 일본어
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원문 (일본어)
美しい東京の街も、この數ヶ月の激しい變化で根こそぎ變つてしまひ、あの見果てぬ夢のやうな、愛しい都會のいとなみが、もう何も彼もみぢんにくだかれてしまつた。歩いてゐるひとたちは、長い戰爭の苦しかつた殘酷な思ひ出に、若いひとまで表情のどこかに皺をつくつて、苦味と落膽とで呆んやりした姿で歩いてゐる。 戰爭のためにおほかたの家がなくなつたことは勿論だけれども、第一、食べることが極度に苦しくなり、工面をして買へば小さい鰯一つが買へないこともなかつたけれども、そんな鰯が一尾四十錢もすると云ふのでは……全くべらぼうなことになつてしまつた。だけど、いまはもう、あの苦しい戰爭も終つて、穩當な秩序が少しづつ息を吹きかへしてきてゐる。荒涼として都會に家はなかつたけれども、――重吉も家を持たなかつた。淺草で家を燒かれて孫の清子に別れてからはすつかり一人ぽつちになり、靜岡の弟のところへ行つてみたのだけれど、これも子澤山で貧しい生活だつたので、重吉は二週間位してまた東京へ舞ひもどつて來て間もなくの終戰であつた。 家はなかつたけれども重吉は終戰となつた事にほつとするものを感じた。矛盾撞着の葛藤を引きずつたまゝ大きな敗
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林芙美子
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