三島霜川 · 일본어
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원문 (일본어)
虚弱 三島霜川 友と二人でブラリと家を出た。固より何處へ行かうといふ、的もないのだが、話にも厭きが來たので、所在なさに散歩と出掛けたのであツた。 入梅になッてからは毎日の雨降、其が辛と昨日霽ツて、庭柘榴の花に今朝は珍らしく旭が紅々と映したと思ツたも束の間、午後になると、また灰色の雲が空一面に擴がり、空氣は妙に濕氣を含んで來た。而て頭が重い。 「厭な天氣だね。」 「こんな日は何うも氣が沈んで可けないものだ。」 味も素氣もないことを云ツて、二人は又黙ツて歩を續ける。 道路の左側に工場が立ツてゐる處に來た。二十間にも餘る巨大な建物は、見るから毒々しい栗色のペンキで塗られ、窓は岩疊な鐵格子、其でも尚だ氣が濟まぬと見えて、其の内側には細い、此も鐵製の網が張詰めてある。何を製造するのか、間断なし軋むでゐる車輪の響は、戸外に立つ人の耳を聾せんばかりだ。工場の天井を八重に渡した調革は、網の目を透してのた打つ大蛇の腹のやうに見えた。 「恨ましやすんな、諦めなされ、 日の眼拜まぬ牢屋の中で、 手錠、足械悲しいけれど、 長い命ぢやもうあるまいに 何うせ自暴だよ……」 皺嗄れた殆ど聴取れない程の聲で、恁う唄ふ
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三島霜川
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