Chapter 1 of 1

Chapter 1

青ざめしわれの淫樂われの肉、

感傷の指の銀のするどさよ、

それ、ひるも偏狂の谷に涙をながし、

よるは裸形に螢を點じ、

しきりに哀しみいたみて、

をみなをさいなみきずつくのわれ、

ああ、われの肉われをして、

かくもかくも炎天にいぢらしく泳がしむるの日。

みよ空にまぼろしの島うかびて、

樹木いつさいに峯にかがやき、

憂愁の瀑ながれもやまず、

われけふのおとろへし手を伸べ、

しきりに齒がみをなし、

光る無禮の風景をにくむ。

ああ汝の肖像、

われらおよばぬ至上にあり、

金屬の中にそが性の祕密はかくさる、

よしわれ祈らば、

よしやきみを殺さんとても、

つねにねがはくば、

われが樂欲の墓場をうかがふなかれ、

手はましろき死體にのび、

光る風景のそがひにかくる。

ああ、われのみの、

われのみの聖なる遊戲、

知るひととてもありやなしや、

怒れば足深空に跳り、

その靴もきらめききらめき、

涙のみくちなはのごとく地をはしる。

●図書カード

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