Chapter 1 of 2

……………………噫なんぢ、鏡よ、

愁によつてその縁の中に凍りたる水よ、

いくたびも、いく時も、我が夢を悲み痛みて、

なんぢが底深き氷の下に沈みたる

落葉に似たるわが思出を求めつゝ、

われは汝の奧にはるかなる影とあらはる。

しかも、あゝ、夕となれば冷然たる泉の中に、

亂れ散るわが夢のはだか身を知る怖かな。

Chapter 1 of 2