Chapter 2 of 27
序詞
序詞役出る。
序詞役 威權相如く二名族が、
處は花のローナにて、
古き怨恨を又も新たに、
血で血を洗ふ市内鬪爭。
かゝる怨家の胎内より薄運の二情人、
惡縁慘く破れて身を宿怨と共に埋む。
死の影の附纒ふ危き戀の履歴、
子等が非業に果てぬるまでは、
如何にしても解けかねし親々の忿、
是れぞ今より二時間の吾等が演劇、
御心長く御覽ぜられさふらはゞ、
足はぬ所は相勵みて償ひ申さん。
序詞役入る。
序詞役出る。
序詞役 威權相如く二名族が、
處は花のローナにて、
古き怨恨を又も新たに、
血で血を洗ふ市内鬪爭。
かゝる怨家の胎内より薄運の二情人、
惡縁慘く破れて身を宿怨と共に埋む。
死の影の附纒ふ危き戀の履歴、
子等が非業に果てぬるまでは、
如何にしても解けかねし親々の忿、
是れぞ今より二時間の吾等が演劇、
御心長く御覽ぜられさふらはゞ、
足はぬ所は相勵みて償ひ申さん。
序詞役入る。