Chapter 1 of 64

まえがき

本書『朝に想い、夜に省みる』へ選り抜くため、ジェイムズ・アレンの全著作を通読しているうち、私は、その1ページ1ページに真実味があると繰り返し何度も感じたものだった。誰もわからずとも、ほかならぬ私だけはこの作家のことを知っている。これまで長年、あらゆる姿の彼を見てきたのだ――仕事の時も余暇の時も、喜びの日も悲しみの日も、日だまりの中でも雲の中でも――だからこそ私はわかる、本書の文章が脳の空回りの産物でもなければ、他の本の孫引きでも寄せ集めでもない、自分の心に根ざした、しかるべき実感実体験があってのちに書かれたものなのだと。なればこそ、必ずやその言葉が使命を果たすはずと、このささやかな本をここに送り出そう――実体験に基づくからこそ心に迫るものがあるのだとして。毎日の瞑想に本書を用いれば、きっとその力を実感できるだろうし、幸せをその手につかめるはずである。それもやはり、本書がある人間の実体験から生まれたものであるからだ。

リリー・L・アレン

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