
岸田国士 · Japanese
No translation yet. Request one to move it up the queue.
岸田国士 · Japanese
First paragraph preview
Original (Japanese)
先日、仁寿講堂で観たこの新劇団の仕事は、予て聞いてゐた通り、八分賛成でき、二分危険を感じさせるものだ。 賛成ができる点といへば、みな熱心で、素質の優れた人が少くなく、芝居を「面白く」しようと努めてゐることがわかり、翻訳の吟味も相当に行届き、言葉のニュアンスを尊重する風が見え、ファンテジイを愛し、深刻癖に陥らず、上品な朗らかさを楽しんでゐることなどである。 ところで、危険がもう既にそのなかにあるのだ。 第一に、「アメデと靴磨台上の諸君」は、諸君のおやりになるものではない。これは、若い俳優のみが、若い見物に見せる芝居ではないのだ。これは、芝居を「面白く」見せようとするこの劇団の精神に反するので、さういふ点に、賢明な諸君は気づかれてもいい筈だ。諸君が戯曲を読んで直接感じられる「面白さ」と、諸君が舞台の上でみせ得る「面白さ」との間には、まだ時とすると大きな距りがあること、その距りをなるべくはつきりつかんで、無駄をしないといふことは、諸君の演技熟達に欠くべからざる注意である。 第二に、「英語の先生」だが、この脚本を選択した理由は、実際どこにあるかしらぬが、この劇団のレペルトワルからいつて、必ずし

Translation status
WaitingLog in to request a translation.
Other books by this author
Frequently asked questions
Yes — completely free. This book is in the public domain, so Pagera offers the full text without payment or account requirement. Pagera is funded by advertising.
Free to read
Start reading immediately — no signup required. Create a free account for more books and features.