牧野信一 · 일본어
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원문 (일본어)
今僕の枕元には、ジイド全集の第四巻と久保田万太郎氏の「月あかり・町中」の二部があるのみ。ろく/\本も読めぬ病弱つゞきで、この幾ヶ月、たゞ窓外の風景を眺めるばかりをことゝして、あちこちの田舎ばかりを転々として漸くこゝに落ついたところだ。薬瓶とブロバリンと二三個のトランクと廻送される郵便と、だから本は何も持ち歩けなかつた。久保田氏のものは大概発表の当座読むのだが、この二篇とも本になるまで知らなかつた。吾ながら随分とあちこちと歩きまはつてゐたものだとあきれた。 そんな間に、あれらの海村の漁家の二階で、あの寒村の水車小屋の炉端で熱ばかりを気にしながら読んだ本を回想すると、宇野浩二氏の「枯木のある風景」「子の来歴」瀧井孝作氏の「慾呆け」織田正信氏訳「D・Hローレンスの手紙」永井龍男氏の「絵本」などがかぞへられる。「絵本」の中の「黒い御飯」といふのは一昔に近い文藝春秋で読み、愛読といふ言葉に最もふさはしい感を享けたことを忘れぬので、本を手にした時も先づそれを読んだ。はじめて読んだ時は、作者とは未知のころで次の作が未だか/\と随分と待ち構へたことを覚えてゐる。知るに及んでからは何か僕が悪友のやうな思
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牧野信一
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