宮原晃一郎
宮原晃一郎 · Japanese
No translation yet. Request one to move it up the queue.
宮原晃一郎 · Japanese
First paragraph preview
Original (Japanese)
虹猫の大女退治 宮原晃一郎 木精の国をたつて行つた虹猫は、しばらく旅行をしてゐるうち、ユタカの国といふ大へん美しい国につきました。 こゝはふしぎな国でした。大きな森もあれば、えもいはれぬ色や匂ひのする花の一ぱいに生えた大きな/\野原もありました。空はいつも青々とすみわたつて、その国に住まつてゐる人たちはいつも何の不平もなささうに、にこ/\してゐます。でも、たつた一つのことが気にかゝつてゐるのでした。 そのわけは、この国のまん中の、高い岩のがけの上に、一つの大きなお城がたつてゐます。そのお城には――土地の人たちが虹猫に話したところによると――一人の悪い大女がゐて、この国の人たちをさかんにいぢめ、しじう、物を盗んで行きます。ひどいことには、子供までもさらつて行くのでした。 虹猫は、じつさいに、目のあたりこの大女を見たといふ人には、誰ともあひませんでした。が、大女の恐ろしい顔や、そのすることについて、身の毛もよだつやうな話を聞かされました。 なんでも、その大女は、あたりまへの人間のせいの三倍も高くて、その髪はふとい繩のやうによれて目からは焔が吹き出してゐる。くさめをすると、まるで雷が鳴るやう
宮原晃一郎
Translation status
WaitingLog in to request a translation.
Other books by this author
Frequently asked questions
Yes — completely free. This book is in the public domain, so Pagera offers the full text without payment or account requirement. Pagera is funded by advertising.
Free to read
Start reading immediately — no signup required. Create a free account for more books and features.