下村千秋
下村千秋 · Jepang
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下村千秋 · Jepang
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Teks asli (Jepang)
昔、ある村に重吉と六兵衛という二人の少年が住んでいました。二人は子供の時分から大の仲よしで、今まで一度だって喧嘩をしたこともなく口論したことさえありませんでした。しかし奇妙なことには、重吉は目から鼻へ抜けるほどの利口者でしたが、六兵衛は反対に何をやらせても、のろまで馬鹿でした。また重吉の家は村一番の大金持ちでしたが、六兵衛の家は村一番の貧乏でした。それでいて二人が兄弟のように仲がいいのですから、村の人々が不思議に思ったのも無理はありません。六兵衛は、その生まれつきの馬鹿のために、仲間からしょっちゅうからかわれて、とんまの六兵衛というあだ名をつけられていました。 「とんまの六兵衛さん、川へ鰹節をつりに行かねえか。」 「お前とお父さんは、どっちがさきに生まれたんだい。」 こんなことを言われても、六兵衛は怒りもせず、にやにや笑っているばかりでした。それを見ている重吉はつくづく六兵衛がかわいそうになりました。そしてどうしたら六兵衛を利口にして、金持ちにすることが出来るかと、そればかりを考えていました。それで、 「六さんは金持ちになりたくないかい?」と尋ねると、六さんは、 「うん、なりてえよ。」
下村千秋
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