
海野十三 · japonés
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海野十三 · japonés
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Original (japonés)
「ほんとうかなア、――」 と、河村武夫はつい口に出してしまった。 「えッ、ほんとうて、何のことなの」 武夫と一緒に歩いていたお美代は、怪訝な顔をして武夫の方にすり寄った。 「イヤ何でもないことだよ。……只ネス湖の怪物がネ」 「ネス湖の怪物? 怪物て、どんなもの。お化けのことじゃない」 武夫はもう中学の三年、お美代の方は高等小学を終ったばかり、子供にしてはもうかなり大きい方だったが、武夫が暑中休暇で、この矢追村へ帰ってくると、幼馴染の二人は、昔にかえって、これから山の昇り口にある林の中へ分け入って甲虫を捕ろうという相談をし、いまブラブラ野道を歩いているところだった。そこへこの妙な話題が、とびこんできたのだった。 「そうさ。怪物といえばその字のとおり、怪しい物ということさ」 「その怪物がどうしたの」 お美代はますますすり寄ってきた。 「そんなに押してくると歩きづらいよ」と武夫は口だけで停めながら「お美代ちゃんはネス湖の怪物のことを聞いたことはないのかい。ほんとは僕も今日聞いたばかりなんだがネ、ネス湖の怪物というのは……」 それから武夫は手短かにネス湖の怪物の話をした。なんでもそいつは蘇格蘭

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