海野十三 · 일본어
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원문 (일본어)
南太平洋科學風土記 海野十三(佐野昌一) 第一回 はしがき 題して南太平洋科學風土記といふが、實は私が報道班員として南太平洋に勤務してゐた時に見聞したあちらの事情を、科學の目を通じて思ひ出すままにくり擴げようといふのである。餘り戰鬪や作戰とは關係のない至極のんびりしたものになるかも知れないが、これは戰鬪報道記ではないのであるから、そのつもりでお讀み捨て願ひたい。 船醉ひ 私たちがいよいよ南方へ下ることとなつて内地の港を出發したのは寒い一月の初めであつた。そこで私たちは二萬數千トンもある大きな船に便乘した。この船はそのトン數から見ても分るやうに非常に大きな船である。丁度盥を海に浮べたやうな恰好で、船足も餘り早くない。その上甲板では、普段なら野球が二組ぐらゐ充分出來るくらゐの廣さのものであつた。 かういふ大きな船に乘つて南へ下つて行くのであるから、われわれ仲間は所謂大船に乘つた氣持になつて、別に大したピッチングやローリングもなく、航海は船醉拔きの至極安全なものであらうと考へてをつた。ところが實際船が港を出て或る海峽を越え、いよいよ太平洋に出たところ、もうそのとたんに仲間の數名はひどい船醉を
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