加能作次郎 · 일본어
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원문 (일본어)
……その頃、伯父は四条の大橋際に宿屋と薬屋とをやつてゐた。祇園の方から鴨川を西に渡つて、右へ先斗町へ入らうとする向ひ角の三階家で、二階と三階を宿屋に使ひ、下の、四条通りに面した方に薬屋を開いてゐたのだつた。そして宿屋の方を浪華亭といひ、薬屋の方を浪華堂と呼んでゐた。 私は十三歳の夏、この伯父を頼つて京都へ行つたのだつた。中学へでも入れて貰ふつもりで行つたのだが、それは夢で、着いた晩、伯父はお雪さんといふ妾上りの細君に腰を揉ませながら、 「今夜だけはお客さんやが、明日から丁稚やぜ。」 と宣告した。そしてその通り、翌日から浪華堂の店先に立たされたのであつた。ありふれた売薬や化粧品を、宿屋の片手間に小売りしてゐたので、他に店員も居なかつた。 ところがそれからまだ五六日も経つか経たぬに、或日私は使に出された。伯父の留守の時で、主婦のお雪さんに言ひつかつて、西洞院蛸薬師の親類まで、夜具か何かの入つた大きな風呂敷包を持つて行かされたのだつた。 私は大に面食つた。何しろ昨日今日北国の片田舎から出て来たばかりで、まだ京の市街の東西も知らず、言葉も碌に聞き取れぬ時分のことだつたのだ。四条通りを西へ幾筋目
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加能作次郎
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